対談シリーズ

DREAM さらなる夢へ

新美:
先生がこの華道の世界の発展していく先に、どういう夢をお持ちかお聞かせ願いたいなと思うんですけども。
假屋崎:
夢が私ありすぎて。
新美:
あり過ぎて困る。
假屋崎:
もう、本当に。どれからお話していいかなと思うぐらいですけども。
やっぱり今日本って、お花の消費量がすごく少ないんですよ。
世界中から比べると、やはりこれは文化度って言ってもいいぐらいなんですけど、花の消費が多ければ多いほど文化度って高いような、そんな気がいたします。
ひとりでも多くの方がお花というものをもっともっと生活の中に取り入れて、花のある暮らしがなんて素敵なことかっていうようなことを、感じていただけるような世界になればとってもうれしいなっていうのが、まずひとつの究極的な夢。
新美:
そうですね、最後に目指すべきというか、常に目指すべき夢ですね。
假屋崎:
そうですね。それからもうひとつは、戦争もあれば争いごともあります。
そういったものというのは、よく見てみると花っていうものから関係すると、全く色彩も無いし、生きている物も全て人間と人間が殺しあったり、色の無い世界のような、そんな気がするんです。
だから戦争の真っ只中でも、たったの一輪でも花が咲いていて、それを「あ、綺麗だ」と思ったり、それを「絶やさないように」なんて思ったならば、人と人とが殺し合うなんてことは無意味なことだと思ってくれるような、そんな気もするんです。
何か花というものから平和に少しでも近づくことができないかなっていうのも、これもすごくとても難しいことですけど、自分の理想とする世界ということではあるんです。
新美:
これは素晴らしいなぁ。
假屋崎:
あともうひとつは、「歴史的な建築物に挑む」というシリーズを日本はもとよりいろんな建物でやっていますけど、海外でもまだまだやってない所はいっぱいあるんで。
お城だとかそういった所でやっていって、日本のいけばなをもっとみんなに知っていただきたい。
新美:
先生の話を聞いていて、命を慈しむ心を育てるっていう気がして聞いていました。
そういう意味では僕らは機械とか、ああいうのをやっていますから、直接命を慈しむ教育っていうのにはならないと思いますけども。
人間が生きていく上では、幸せな世界、どんどん文明度が上がっていく、それから貧困からみんなが脱していくようなことにお役に立っていくっていうのが、僕らの夢だと思うんですね。

そのために役に立っていく産業を新たに起こすなり、商品を新たに作っていく。
国境とか言葉とか、文化の違いって意識することなく、ひとつの良いモノを作って、お客さんのお役に立つんだっていう心のもとに一緒に働いて。しかももっと機械化が進んで、自動化が進んで、いわゆる人工知能だとかロボットだとかっていうのを、人が十分に使いこなすって言いますか、そうしながら非常に快適な空間で仕事をして、新しい商品が出していける。
そういうふうになっていくんじゃないかと。そういうふうになって欲しいと思っています。
日本にベースはあって、日本の心は大事にして、日本の精神的な良さを持ちながら、世界にできるだけ広めていきたいと。
假屋崎:
そういう点からすると、すごく共通項があって、お花も言葉が要らないんですよ。見たら分かるわけですよ。音楽もそうですよ。そういったものをどんどん広げていってね。
新美:
言葉は要らないね。モノもそうです。
假屋崎:
そうですね。
新美:
使っていただければ良さは分かっていただけると。しかもこれからは「安全」と「環境」と「快適」っていうのはキーワードだと思うんですよ。
だから安全な自動車。それから環境に良いものでないといけない。
かつ、カンファタブル(快適)に。乗る人も周りの人も。
そういうモノを作らないといけないと思います。
假屋崎:
まだまだ元気でご活躍していただかないとね。
新美:
いや私が申し上げたいですよ。
假屋崎:
その意味でもいっぱい頑張って、みなさまのために良いものを 作っていきたいと思いますね。
新美:
お互いに、お互いに。
ありがとうございます。
假屋崎:
今日は本当にありがとうございます。